凱旋門の持つ歴史オーラに圧倒される

早速カルチャーショック

10月9日(2日目)。
6時頃に目が覚めたが、7時にモーニングコールがあるらしいとの事。
てっきり電話が掛かってくるのかなと思っていたが、7時を過ぎた辺りに部屋のドアを「ドン!ドン!ドン!」と強めにノックされてビックリした。
「何だ?」とドアを開けて見ると、黒人のオッチャンがコッチを見て「ハ〜イ」と左手を上げてエレベーターに乗って行った。
どうやら、今のノックがモーニングコールだったらしい(笑)。
ヨーロッパ恐るべし。

地下のレストランでバイキング形式の朝食を取り、朝9時にパリ観光に出発。
最初の目的地は凱旋門だ。
正式名称は「エトワール凱旋門」と言うらしい。
テレビや雑誌などの媒体で何度も目にした「あの」凱旋門を、自分の目で見に行くと言うこの違和感(笑)。
とっても不思議な感覚でしたよ。

結構な大型バスに乗り込み、いざ出発。
天候は雨で結構ガスっている。
そうそう、昨日ホテルに向かう車中でも思ったが、パリの路上駐車は凄いね。
ちょっとした路地に入るとビッシリと車が停めてある。
前後のスペースも数十センチしかなく、絶対にぶつける事無く出るのは不可能な停め方だ。
さらに驚いた事に、この路上駐車は、市に許可を取って停めている正当な路上駐車だ言う事だ。
もちろん、場所によっては違法な路上駐車もあるが、住宅地近辺の路上駐車は違法ではなく合法らしいのだ。
で、前後にビッチリ停めて出れないんじゃないかと言うポイントだが、解決方法は簡単で、出れなかったら車をぶつけて押すらしい(笑)。
ホントかよ?と思ってバンパーを観察してみたら、大概の車のバンパーは傷だらけでした。
ヨーロッパ恐るべし…。

そんな事を思いつつ、バスの車窓からパリの街を観察。
次から次へと現れる、初めて見る風景に釘付けになっちゃいました。
すると目の前に、霧で霞んだエッフェル塔が見えてきた。
旅行前は「エッフェル塔や凱旋門みたいなベタな名所には興味は無いね」なんてスカしていたが、目の前に急に現れた霧に霞んだエッフェル塔にテンションアップ(笑)。
「おぉ〜!」とか言いながら写真をパシャパシャ撮ってしまいました。
と言うのも、今回のツアーの予定では、エッフェル塔はバスの車窓から見るだけで、バスから降りて写真を撮ったりする時間は組み込まれてないんだよね。
だから、今撮らないとエッフェル塔はこれで終わりだと思ったからね。
結局、エッフェル塔にはそれ以上近づく事は無く、凱旋門へとバスは進んだのでありました。

そこからバスを走らせること数分間。
次に霧の向こうに見えてきたのは、実際に見た事は無いけど非常に見覚えのあるシルエット。
凱旋門です。


本物の凱旋門が目の前に…

凱旋門近辺は駐車禁止の為、バスは俺らを撮影スポットに降ろし、写真を撮っている間は周りをグルグル走り周り数分後に迎えに来る作戦らしい。
バスから降りると目の前には凱旋門。
やはり感じた「あの」凱旋門が目の前にあると言う違和感(笑)。
変な話だが「これ本物だよな?」とか思ってしまった。
本物の凱旋門は想像よりも迫力があって威厳を感じた。
テレビなどの各種媒体で凱旋門を見たイメージだと、広いロータリーの真ん中にチョコンとある感じかなと思っていたが、生で見た凱旋門の持つオーラはなかなかの物があったよ。

凱旋門の回りはロータリーになっていて、沢山の車がグルグル回っている。
俺らが居る撮影スポットは、凱旋門があるロータリーの外周部。
凱旋門をもっと間近で見たかったが、このロータリー見るからに横断は出来そうもない。
添乗員さんも「絶対に横断しようとしないで下さい。轢かれます」と言っていた。
それどころか、慣れない人が車でロータリーに突入すると、他の車に押されて内に内にと押し込まれ、蟻地獄に捕まったかの様に出て来れなくなるらしい。
恐るべし…。

凱旋門の周り

パシャパシャと凱旋門の写真を撮りまくり、一段落したので凱旋門の周りも見渡してみた。
すっごい綺麗。
オスマン調と言うらしいが、統一感のある建物と綺麗に敷き詰められた石畳。
凱旋門だけに目を奪われるのは勿体無いくらい綺麗な街並みだ。
これがテーマパークじゃなく、実際に人が住んで人が働いている建物というから信じられない。
気候も違うし、木の文化と石の文化の違いもあるんだろうけど、日本じゃ考えられないよね。
俺は基本的に高層建築物が好きだけど、このパリの街の様に高さを規制し統一感を持たせた方が、エッフェル塔にせよ凱旋門にせよ、歴史的なランドマークが引き立つってもんだ。
上の写真を見れば分かると思うけど、凱旋門を写真に撮ると後に背の高い建物が写り込まないもんね。
パリと言う大都会の真ん中でこれは凄いことだと思ったよ。
日本橋を首都高の下に隠しちゃった日本は、もっとこう言う文化を真似して欲しいと思うよ。

時間になり、周りを周回していた俺らのバスが到着。
凱旋門を後にし、次の目的地はルーブル美術館だ。