中世のおとぎの街 ローテンブルク

朝霧のローテンブルク

10月14日(7日目)。
今夜は機内泊なので、今日が事実上のヨーロッパ最終日。
夜までにフランクフルト国際空港まで移動しなければならないので、なかなかのハードスケジュールだ。

まずは、朝のローテンブルク散歩。
朝8時にホテルを出発。
ローテンブルク旧市街を突っ切り「タウバーリヴィエラ」と言う遊歩道を散歩する予定だ。
城壁の門を潜り旧市街に入ると、昨日は明るい太陽の元で見る事の出来なかったローテンブルクの可愛い家並みが現れた。

か、可愛い…。
本当に絵に描いた様な中世の家並み。
絵本の中に出てきそうな可愛い家が達並んでいる。
柱が壁の模様になっている家、花が咲き乱れている家、そして赤瓦で色が統一されている屋根と石畳の道路。
全てが完璧だ。

朝8時過ぎなのに、ほとんど人も車もいない。
ローテンブルクの朝は遅いのかな?
車も人も居ないので、邪魔されること無くゆっくりローテンブルクの街を見て回れる。
こんな綺麗な街をゆっくり歩いて散歩出来るなんて贅沢だよね。

マルクト広場に出ると、朝日に照らされた時計台と市庁舎がとても綺麗だった。
ライトアップされたマルクト広場も綺麗だったけど、オレンジ色の朝日に照らされた姿も清々しくて良いね。
マルクト広場を通過し、タウバーリヴィエラに向かう道にはお土産屋さんが多かった。
散歩が終わったら自由行動の買物タイムなのだが、まだ開店前のお店をウィンドウショッピングしてるだけで楽しくなってきたよ。

撮影スポット「プレーンライン」

マルクト広場からタウバーリヴィエラに向かう道中、ローテンブルクで一番有名な撮影スポットに出くわした。
「プレーンライン」と言われる立体的なY字路なんだけど、100年以上前から姿が変わっていないらしいよ。
ウィキペディアには現在のプレーンライン1900年のプレーンラインの写真があるから見てみて。

実は、このプレーンラインを知ったのは帰国してからなんだよね^^;
予備知識ゼロで行ったもんだから、有名な撮影スポットがどこだとか、どこに有名な何があるだとか、その物の歴史的背景がどうだとかを深く見たり撮ったり出来なかったんだよ。
だもんで、このプレーンラインの写真も、俺の一眼レフでは適当に撮影した写真しかなかったから、左の写真は嫁さんが撮影た動画のキャプチャーなんだよね。
本当に後悔してる(笑)。
もっときちんとプレーンラインの写真を撮っておけば良かったなぁ…。
予備知識無しの旅行も楽しいだろうけど、綺麗な写真を撮りたくて旅行に行く人は、最低限の情報は抑えてから行くのが正解なんだろうね。
あ〜悔しい!

霧に包まれたタウバーリヴィエラ

プレーンラインを右に曲がった後、コボルツェラー門を通りタウバーリヴィエラに到着。
タウバーリヴィエラはタウバー川に沿ってある遊歩道なのだが、とっても濃い濃霧に包まれていて、一面に広がるブドウ畑は見る事が出来なかった。
でも、その霧の向こうにローテンブルクの家影がうっすらと見えて、とってもミステリアスな雰囲気を醸し出していたよ。

ブルク公園にあるブルク門を通りローテンブルクの旧市街に戻ったんだけど、ブルク公園では朝日と朝霧の中ストリートミュージシャンがバイオリンを弾いていたりと、すっごい爽やかな朝だったよ。
ただね、放射冷却現象なのかとっても寒かった。
スイスでもそうだったけど、ナメて薄着だったら風邪引いてたな^^;


ローテンブルクの聖ヤコブ教会

タウバーリヴィエラ散歩が終了し、聖ヤコブ教会にやって来ました。
ここでは日本人が経営する日本人の為のお土産屋さんでワインの説明を受けた後にお買い物タイム。
俺はワインじゃなく、ドイツビールの詰め合わせを買いました(笑)。
んで、お店から我が家まで直送。
風情はないが便利な事には間違いないから目をつぶろう(笑)。

その後、ローテンブルク旧市街の中心にある聖ヤコブ教会の内部を見学することに。
見学は希望者のみで、希望しない人達は早々とローテンブルクの街中へ買物をしに消えて行きました。
俺らはせっかくなんで聖ヤコブ教会の見学をする事にしました。
入場は有料です。

聖ヤコブ教会の内部に入って目に飛び込んできたのが祭壇の後ろのステンドグラス。
外から見ると地味に見えたのに、内部から見るととっても鮮やかでびっくりした。
そのステンドグラスの前にあるのが十二使徒祭壇と言う、キリストと12人の使徒が掘られた祭壇だ。
後ろを振り返ると、二階部分に巨大なパイプオルガン。
こんなに大きなパイプオルガンはどんな音を奏でるんだろうね。
祭壇の後ろ以外にも綺麗なステンドグラスが数枚あった。
どう言うストーリー性があるのかは分からんが純粋に綺麗だよね。

二階へと上がると、そこにも祭壇がありました。
この祭壇は聖血祭壇と言われる祭壇らしく、ティルマン・リーメンシュナイダーと言う人が、今から約500年前に作った木彫りの祭壇らしいです。
祭壇の中央には最後の晩餐の彫刻があり、その上に居る小さな天使が持つ十字架にはキリストの血が三滴水晶玉に納められているらしいです。
真意は良く分かりませんが、個人的には一階の十二使徒祭壇よりオーラを感じたな。
この祭壇はパイプオルガンの裏にありますが、周りをステンドグラスで囲まれていて、明るく開放感がある感じでした。

ローテンブルクでお土産漁り

聖ヤコブ教会の見学が終わり、ここから11時のお昼ご飯まで自由行動に。
ローテンブルクは世界的観光地なのでお土産屋さんがとにかく沢山ある。
時間にして約1時間、俺らはローテンブルク旧市街にあるお土産屋さんを手当たり次第に見て周り、お土産漁りをする事にした。

上の写真一枚目だけど、ローテンブルク名物の「スノーボール」と言うお菓子。
コーンフロスティみたいなサクサクした物を砂糖やチョコで丸く固めた物だ。
試食したけどコレがなかなかの美味。
しかも日持ちするとの事で、自分達と親戚様に5個入を二袋購入した。
超嵩張った(笑)。

上の写真二枚目はテディベア専門店。
何でかしらんがローテンブルクはテディベアが有名らしく、いろんなお店で沢山のテディベアが売ってあったよ。
でも、このお店が品揃えも値段も一番だったな。
素直にここで買えばよかったんだが、専門店だけに「お高いんでしょうね」って思っちゃて、他のお店に価格調査に行ったんだよ。
そしたらさ、このお店が一番安い事が発覚したんだけど、このお店に戻る時間が無くなっちゃって、結局普通のお土産屋さんで手頃なテディベアを買うハメになっちゃった(笑)。
それはそれで可愛いから良いんだけど、どうせだったら専門店で買いたかったなぁと。
教訓:海外ツアーでは、買いたいと思った時に買え。

その他、陶器で出来たローテンブルクの家並みを再現出来る置物とか木彫りの人形とかいろいろあったけど、やっぱりローテンブルクのお土産でお勧めできる物はスノーボールとテディベアかな。
この2つを抑えておけば後悔はしないと思う。
陶器の家の置物はさ、可愛いんだけど1個だけ買っても寂しいし、陶器だから持ち運びに気を遣うし、何よりも意外と高かった。
テディベアは、そこそこの大きさの物でも10ユーロ(約1,000円)位で買えるからね。
ちなみに俺が買ったローテンブルクのテディベアはこの子です。

ローテンブルクのテディベア

可愛いでしょ。
胸には「Teddy’s Rothenburg」と書いてあって、ググッた結果、どうやらこのテディベア専門店の名前っぽいね。
ちなみに4.99ユーロ(約500円)でした。

ランチはロールキャベツ

やはり1時間そこそこの自由時間では満足な買い物も出来ず、最後は小走りで移動したり忙しい感じになっちゃったよ。
11時になり集合場所のランチを食べるレストランに集合。
「ROTER HAHN」と言うホテル兼レストランだ。

メインディッシュはロールキャベツ。
なかなかの大きさで美味しいロールキャベツだったよ。
これにてヨーロッパでのランチが終了。
次食べるお昼ご飯は飛行機の中。
帰国の時間が近づいて来るとなると流石に寂しさを感じるな…。

バスが待つ駐車場までの道のりを脳裏に焼き付ける

ランチが終わり、これにてローテンブルク観光も終了。
バスが待つ城壁の外の駐車場まで移動する間、今後なかなか来る事が出来ないであろう街並みを脳裏に焼き付けたよ。

後ろ髪を惹かれまくりつつローテンブルクの街ともさようなら。
城壁の外へと出て、次の目的地であるハイデルベルグに向かう為バスに乗り込んだ。
この新婚旅行で訪れた街で一番気に入った街でした。
今度訪れる機会があるならば、クリスマスマーケットの時期に来てみたいな。