ヴィース教会を後にし、この日の宿泊地であるローテンブルクへ移動するのだが、有名なロマンチック街道を通って行くらしい。
しかし、ロマンチック街道とは有名観光地を結ぶ道路の総称で、ただ走っているだけでは何一つロマンチックな事は無いらしい(笑)。
他国でどんだけロマンチック街道が有名なのか知らないが、日本人は名前の響きもあり、ロマンチック街道自体に必要以上ロマンチックを感じてる感じだよね。
その証拠に、←ホラ。
日本語で「ロマンチック街道」書いてるし(笑)。
ロマンチック街道だけじゃなく、フランスでは日本食レストランが本当に沢山あったし、モンサンミッシェルでは日本語の看板があったし売店ではキティちゃんが売っていた。
スイスでは登山鉄道内でハイジがあの声で日本語の解説をしていたし(笑)、不況に苦しむ日本だけど世界的に見ればまだまだ上客として見られてるみたいだね。
ローテンブルクまでの道中、どっかのサービスエリアでトイレ休憩を取ったのだが、この旅行記を読んでくれてる皆に問いたい。
上の二枚目の写真なんだけどさ、そのサービスエリアのトイレの写真なのよ。
「Damen」と「Herren」って書いてるじゃん。
貴方が男だったらどっちに入る?
menって書いてる方に入りたくならない?
正解はね、「Damen」が女性で「Herren」が男性なんだよね。
もうさ、どっちに入るか迷って迷って(笑)。
引き返そうにも、こっちのトイレは有料で駅の改札みたいな所を通ってるから戻れないのよ。
散々迷って意を決して「Damen」に突入しようかと思ったら、中から女性が出てきてね(笑)。
内心めっちゃ焦ったけど、何事もなかったかの様に「Damen」をスルーし「Herren」に入っていったの(笑)。
やっぱピクトグラムって大事だなぁ〜って心底思ったよ。
ロマンチックな事が無いままロマンチック街道をひた走り、18時30分頃にローテンブルクに到着。
泊まるのは「GASTHOF(ガストフ)」と言う、ローテンブルクの城壁のすぐ外にあるホテルだ。
外観もなかなか可愛いのだが、チェックインして部屋に入ってみると、これまた良い感じに可愛らしい部屋じゃないか。
清潔度と言う意味でもこの旅行で一番だ。
洗面所には機能的な鏡があり、さらに嬉しい事に濡れた物を干す為のオイルヒーターもあるではないか。
この旅行で一番困ったのが、洗濯物が乾かない事。
下着は多く持って行って捨てて帰ってくるのが一番良いんだろうけど、俺は洗濯して使い回す事を選んだんだよ。
洗面所で手洗いをしたんだけど、暖房が必要無い時期の旅行だったんで、部屋に干しても洗濯物が全然乾かなかったんだよね。
速攻でオイルヒーターをオンにして、生乾きだった洗濯物を干したよ。
チェックイン後、隣にある「GASTHOF LINDE」と言うレストランでディナーを食べた。
GASTHOFと言う名前から察するに、ホテルが経営してるレストランなのかな?
翌日は機内泊なので、ヨーロッパで食べる最後のディナーと言う事になる。
フランス、スイス、ドイツの三ヶ国でご飯を食べたけど、個人的にはドイツが一番美味しかったかな。
どこの国でもウインナー、ロールキャベツ、チキンなどのメインディッシュは美味しいのよ。
でもね、それに添えられるマッシュポテトやザワークラウトが正直キツかった^^;
まず何より量が半端ない。
美味しいけど小ぶりなメインディッシュを誤魔化すかの様に量が多い。
そしてデザートは基本的にアップルパイ。
熱を通した林檎が苦手な俺には拷問の様だった(笑)。
でもね、ここGASTHOF LINDEのアップルパイは美味しかったんだよ(上の写真三枚目)。
林檎が細かくみじん切りになってて、アップルパイが苦手な俺でも美味しく食べれた。
良く聞く事だけど、料理と言う意味では日本人はドイツが一番合っていると思うよ。
ディナー後、夜のローテンブルクを散歩する事になった。
なんでも、ローテンブルクの中心にマルクト広場と言う広場があるらしいのだが、21時になるとそこにある時計台のカラクリ時計が動くというのだ。
ベルンの時計台では残念な結果に終わっただけに楽しみだ。
ローテンブルクと言う街は、中心部の旧市街がぐるりと城壁で囲まれてる。
その城壁には通路があり、ぐるりと一周する事が出来るらしい。
城壁内に入るには、上の写真の様に門を潜らなければならない。
住民は凄い不便だと思うけど、ヨーロッパの人達は生活の便利さを引き換えにしてでも、古き良き中世の面影を残すべく努力をしているのが素敵だと思う。
俺らも城壁を潜り、ローテンブルクの旧市街へ。
俺はローテンブルクに対して何の予備知識も持たずに来たんだけど、ローテンブルクの街並みを見て一発で心奪われた。
か、可愛い(*´▽`*)
ハーフチェンバーと言う、柱が壁の模様になっているドイツ風の家々が建ち並び、そのベランダには花が咲いてるプランターが飾られている。
無骨な城壁と反比例する様な可愛い街だ。
なんでもローテンブルクは『中世の宝石箱』とも言われているらしい。
可愛い家々に目を奪われながらも街の中心部に向け歩いていると、巨大な教会が現れた。
「聖ヤコブ教会」と言う教会らしく、190年も掛けて建築されたらしい。
城壁の中に旧市街があり、その中心には大きな教会がある。
俺がイメージする中世のヨーロッパの街その物だね(笑)。
さらに足を進めると、時計台のあるマルクト広場に到着。
右上の写真の右端の建物がそれだ。
その昔、ローテンブルクが30年戦争で攻められた時に、敵将が「誰かこの3リットル入りのジョッキでワインを一息に飲み干す者あらば、町を焼かずにおこう!」と言ったらしいのよ。
それで受けて立ったのは年老いたかつて市長。
ゆっくりと飲み干し町は救われた…と言う史話があるんだって。
で、その話を元に作られたからくり時計がこの「マイスター・トゥルンク(市長のワイン飲み)」なんだって。
からくり時計が動き出すのは21時。
時間になるまでマルクト広場で待っていると、世界中から来てるであろう観光客が徐々に集まってきた。
流石世界的な観光名所。
こうなると期待値上がっちゃうよね(笑)。
そして、ついにからくり時計が動き出す21時に!
その模様は動画でどうぞ。
嫁さんがコンデジで撮った動画なんでアレですが、からくり自体もこんなモンです(笑)。
添乗員さん曰く、「まぁ、中世のからくり時計なんでね…。」
その後ホテルへ戻り、この日の日程全て終了。
明日はいよいよヨーロッパ最終日です。