ロココ様式の極み ヴィース教会

ヴィースの巡礼教会

ヴィース教会

バスのトラブルが解消し、やっとの事でヴィース教会へと出発出来た。
30分程でヴィース教会に到着。
周りに何もない牧場の真ん中にポツンと建っている地味な建物がヴィース教会だ。
それもそのはずで、ヴィース(wies)とは牧場や草原と言う意味らしく、ヴィース教会とは牧場の中にある教会と言う意味らしい。
この外観を見るだけでは、俺が何でこんな地味な教会をこの旅行で一番楽しみにしていたか全く分からないでしょ。
この教会はね、中に入ると本当に凄いんだ。
ツアーのパンフレットでヴィース教会の写真を見て、一発で虜になってしまったのだ。
しかし、ヴィース教会は神聖な教会なので宗教行事が行われる事があるらしく、ツアーの日程が宗教行事と被ってしまうと中に入れない事もあるらしいのだ。
その為、ツアーを申し込む時も日程と宗教行事が被っていないか確認を取ってから申し込んだのよ。

前フリはこの辺にしておいて、俺がそこまでして見たかったヴィース教会の内部の写真をご覧下さい。

ね、凄いでしょ!
地味な外見とは打って変わって、このド派手な内装。
ロココ様式らしいが、この装飾はヨーロッパでも随一と言われていて、天井画は「天から降ってきた宝石」とも言われてるんだって。
いろいろな媒体でヴィース教会の写真を見てはいたが、それでも本物のヴィース教会を見て本当に感動したよ。
目を奪われたというか、心を奪われたというか…。
上手く表現する言葉が見つからないくらい感動したよ。

祭壇はこんな感じです。
ヴィース教会は、ある農家の夫人がシュタインガーデン修道院の修道士が彫った「鞭打たれるキリスト」の木像をもらい受けたところ、このキリスト像が涙を流したという話が広がり、巡礼者が農家に集まるようになったから作られた教会らしく、祭壇にはそのキリスト像が祀られています(写真撮ってなかった…)。

祭壇の反対側、つまり入口の周りはこんな感じです。
後ろだからといって手は抜きません(笑)。

楽しみにしていただけあって、自分の中でのハードルはかなり高くなっていましたが、それでも感動するくらい美しい教会でした。
ただ、残念な事が1つ。
ヴィース教会は日本人観光客が多いらしいのですが、マナーが悪いらしく日本人に対して注意喚起を出しているらしいのだ。
その内容がコチラ。

■ヴィース教会訪問に関してのお願い■
教会は「神の家」であり「祈りの場」です。
教会の好意で観光客に無料で開放してはおりますが、ここに祈りに来る方々の邪魔にならないよう静寂を厳守してください。
写真のフラッシュもおひかえください。
できるだけ教会の用意した案内ツアーにご参加ください。これは単なるガイドツアーではなく、礼儀をわきまえて見ていただくためのものです。
毎週水・土・日曜のミサの時間と教会行事が行われている間のご訪問は、お断りする場合があります。
神を敬う気持ちをお忘れにならないように。

との事。
正直、騒いでるのは本当に日本人なのか?他のアジア人と混同していないか?とか思っちゃいますが、集団心理や旅の恥はかき捨て状態で騒いでしまったりフラッシュを焚いてしまったりしているのかなと。
こんな素晴らしい教会が見学出来なくなっちゃたら残念だよね。
これからヴィース教会に行く予定のある人は気をつけてくださいね。

昔のヴィース教会

今のヴィース教会は、巡礼者が多くなり過ぎたので大きく作り直した建物らしく、上の写真の小屋が最初のヴィース教会だったらしいです。
正確に言うと、昔の小さかった頃のヴィース教会を作り直した建物ってトコかな?
あんまり説明聞いてなかったんで細かい所は良く覚えてないっす(笑)。

ヴィース教会観光も終了し、この日の宿泊地であるローテンブルクへ向けて出発。
ヴィース教会は楽しみにしていただけあって、とっても素敵で厳粛な気持ちになる神聖な教会でした。